白山


御前峰山頂にて


 報告者   :  梅澤(代行) 
 山  名 白山  山行名 例会
 ルート 7月2日:別当出合から砂防新道を経て、室堂センター(泊)へ。 
7月3日:御前峰のご来光を見て朝食、観光新道と越前禅定道を下って市ノ瀬へ。
 山行日  平成23年7月2日ー3日  天候  7月2日 曇り/小雨 7月3日 曇り
 参加者  CL : 佐坂  SL : 梅澤

男性 : 金本、 中村、 後藤、 津田、 宮野、 小川、 隅谷、 西川、 畑、 中田(一般)
女性 : 内匠、 大谷、 河野、 吉津、 岸田、 加藤、 徳田(幸)

合計 : 19名  
 ルート概略図とコースタイム
 
 山行報告
今回より以前の山行のほとんどは雨で流れた。多くの方はトレーニング不足を感じながらの山行であったと思われる。バスは途中永平寺付近を通り、別当出合に11時前に到着する。移動中のバスの中で昼食の考えもあったようだが別当出合の駐車場で昼食をとる。そこから細い登山道を登るとトイレのある別当出合登山口に出る。何人かの登山者が下りてくる。アイゼンの必要性を聞く。不要との答え。いつもの山友会体操を行い、11時35分に登り始める。立派な吊り橋を渡る。まもなくトイレのある中飯場に到着する。さらに1時間半登ると飲料水とトイレのある甚之助避難小屋に到着する。中を覗く。剣山の小屋とほぼ同じつくりである。甚之助を出てしばらくすると雪原が現れる。みんな慎重にトラバースを行う。ストックがアイゼンの役割代わりとなる。なだらかな登山道と急な登山道を登ると黒ボコ岩に到着する。途中、抜きつ抜かれつの山行を行ってきたグループと再会する。10分以上休憩する。もう弥陀が原である。急な登りを登りきると室堂センターが目の前に現れた。早速ビールを買い求める方もおられた。夕食前に部屋で酒盛り。ここは天国であった。夕食から部屋に戻るととっくに酒盛りは終わっていた。翌朝3時に起床、3時半に室堂センターを御前峰に向け出発。あたり一面靄がかかってる。ご来光は期待できないかもしれない。4時19分には山頂に立つ。4時40分頃、空は明るくなってきたが靄で何も見えない。「帰ろうよ」の声もする。が突然、靄が消え、ご来光を見ることができた。めでたしめでたし。剣ヶ峰と大汝峰やお池周りのことは頭にはなかった。室堂センターに5時前に戻った。朝食を食べ、7時に室堂センターを出発。別当坂分岐に到着9時40分。これから市ノ瀬まで苦しい山行であった。指尾山ではなく剃刀窟で昼食。多くの方が疲労のピークであった。六万山に来た時はほっとした13時8分。バスの待つ市ノ瀬ゲートに14時15分頃到着。佐坂CLと握手をかわす。無事故でなによりでした。 (梅澤)

今回の山行のSLは当初丸山さんにお願いしていたが、同氏の止むを得ない事情で参加が出来なくなり、急遽、山行参加頻度の多い梅澤さんにSLをお願いし快諾を得ての山行となった。 梅澤SLにはGPSへのルート入力お願いし先頭を歩いて頂いた。 初日は順調な山行であったが、2日目の御前峰では、予定ルートを辿ることなく、室堂センターへ向かい下山開始。 2班体制ではあったが、班の中に他のグループ登山者も多く入ってしまい、先頭を行くSLと連絡が取れずそのままセンター到着。 御前峰周辺の池、花を期待されていた方々には申し訳ないことをしてしまいました。  今回の山行のCL, SLともに経験の浅い二人であることに不安を感じられた先輩会員のもおられたようですが、突然のルート変更という正に不安的中となってしまいました。  (佐坂) 
 
 感想文
40日のブランクは長すぎたー白山登山
 梅澤宗平

プロローグ

617日、F店で偶然丸山さんに会う。今回の山行には参加できないこと。その結果、SLをやるように依頼を受ける。僕は今回の山行で剣ヶ峰のルート設定に行き詰まっていることを説明。一緒にT店に行き地図を見るも剣ヶ峰のルートはない。丸山さんも昔登ったがどう登ったか記憶にないとのこと。ネットで調べると剣ヶ峰の登山道はないとある。GPSには適当に山頂をつないだルート設定を行った。もう一つは626日に自転車から落ち、左の手のひらを強打。骨には異常がなかったがストックを持てる気がしなかった。今回の山行は二つの不安を抱いての参加であった。

山行の具体的な内容は山行報告に譲るとしてここでは山行中に感じたことや出来事を時系列に紹介したい。

1SLの役割

 今回、SLらしいことは何一つできなかった。ただ、市ノ瀬林道ゲートで佐坂CLが僕を待っており、握手を交わすことができた。無事故でなによりであった。先頭を歩いたおかげで貢献できたことはただ一つだけ。越前禅定道を下っているとき沢山の虫に襲われた。まず僕が犠牲となった。そのあとみなさんに向かった。そのことだけである。

2.手袋の役割

 腫れ上がった左手であるが手袋を嵌めると不思議に握力が戻った。ダブルストックが使える。これは今回の成果の一つである。

3.御前峰山頂にて

−この方位盤はヘリコプターで運んだんかな?

−強力伝に一人で担ぎ上げたとありますよ。

−あのう、それは白馬岳ですよ。因みに私は白馬村出身です。

−今度、栂池から白馬三山を登り鑓温泉まで行くんです。

−そのコースは白馬で一番見所多しのコースですよ。

4.お池巡り

 御前峰山頂で一瞬靄が晴れてご来光を拝めた。やれやれ帰るとするか。来た登山道を下る。当初計画の剣ヶ峰と大汝峰のことはすっかり頭になかった。少なくとも1班は全員、大満足であった。が明らかに予定変更であった。少なくともCLに確認すべきであった。あの時点での選択はお池巡りかピストンで帰るかしかなかった。当初計画は誰もルートを知らないのだから。結果論であるがその後の過酷な山行を考えるとそのまま帰って正解であったと思う。

5.越前禅定道

 今回の山行のハイライトである。室堂から黒ボコ岩を経て、観光新道を進み、別当出合へ行かずに直進する。丸山さんも経験していないルートである。何年か前に整備されたということであるが一目であまり利用されていない登山道と分かる。何組かの登山Gに追い抜かれたり、すれ違ったりした。いくつもの階段や梯子は疲れた体を一層痛めつけた。

6.水

 六万山をすぎたところでしばらく休憩。地図上で残り30分の地点。Sさんが水を欲しがっておられた。あのとき、実はリュックの底のポリ容器に500ccくらい残っていた。誰も分けてあげなければ自分のを出そうと思っていた。Hさんが自分のペットボトルの水をわけてあげた。あのときは救われました。 
  白山に登って
 中田繁男(一般参加)
会員以外の私は一般参加として急きょ承認いただき参加させていただきました。

梅雨が明けきらない7月早朝に田辺を出発、心配した天候はなんとか曇り空に時折太陽が見られる日で、途中コンビニで休憩をはさんで福井県に入り、市ケ瀬から登山口の別当出合に到着しました。 山開き直後のせいかハイカーの車が駐車場には入り切れないくらいでした。早めの昼食を取り砂防新道のコースを甚之助非難小屋を目指しました。 1班を先頭に岩場の多い山道でSL梅沢さんの進行は早いとの声があり2班との距離が空いたこともありました。 山道では下山する人も多く室堂付近には残雪があるとのことから少し緊張して進みました。私は昨年の蓼科山以来の登山でしたが比較的皆さんに遅れずに登ることができていました。さすがに会員さんの皆さんの足運びはスムーズで2000mクラスの登山に少しびびっている私との違いを再確認しました。 1日目のゴール地点である「白山室堂センター」近くには雪渓で覆われた山々が登場して、初体験の私は快感に近い思いがいっぱいでした。北陸出身の私には雪は見慣れた風景なのに全く別のもののように感じられ、残雪の縦走はとても気持ちのいいもので参加して大変良かったです。山小屋には山開きを待っていた若者が多く若い息吹を感じられました。若い時分に登っていたら別の感動があっただろうと思います。 残雪の雪渓を縦走する若者のグループが羨ましくもあり、この年で登山出来た自分を褒めたい気持ちもあります。 山の早めの夕食は魚もあり美味しくいただきました。 7号室に今回のメンバーが1段下に女性軍にで全員宿泊になり、私は2段目上に場所を確保して休むことになり、梅沢さん・隅谷さんの持ち込み酒類の提供をいただいて2000m超えの気圧のせいか酔いが回るのが早い。6時すぎにはいびきが聞こえ始め8時頃の消灯時には全員休んでいたと思います。早朝3時起きして御前峰「2702m」に向かいヘットランプの列が続いて、山頂付近はガスがかかって何も見えないので会員の中から下山しようとの声があったが、御来光の見れる頃に奇跡的にガスがはれ太陽がはっきり出てきました。 下山ルートは観光新道で山小屋付近の雪渓の中を下り高山植物がたくさん確認できた。しかしこのコースは私には非常にレベルが高いものでした。尾根づたいに下山道が作られており、道の右・左は絶壁が見え高低差のある岩場を下るもので、岩のない林の中は梅雨の湿度が足元を滑りやすくして踏破を難しくしていました。 6時間に及ぶ下山の疲れが足にきて怪我が起きやすい状況が見られましたが、幸いにも麓まで脱落者なく全員無事下山出来ましたのはCLSLのサポートがあったからだと思います。同行の皆さまありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。体力度」は山友会として「★★」だそうですが私は「★★★」でした


 一日目 別当出会いから室堂センターへ  
     
 11時16分 別当出会いより山行開始 つり橋を渡り  直登し
     
 12時17分 中飯場を通り  小休止の後 再び 砂防新道を行く
     
 13時 別当覗を抜け  キヌガサソウが迎えてくれた  残雪を踏みしめ
     
15時30分 黒ボコ岩到着   左手に雪渓を見やり弥陀ヶ原の木道を行き室堂センターへ
 
 二日目 室堂センターから御前峰〜市之瀬ビジターセンターへ  
     
おや? 真ん中の人は誰?  ご来光を狙う山友会のカメラマン達 ご来光に何を想う 
   
   4時45分 御前峰でのご来光 5時  ご来光を楽しみ再び室堂センターへ  6時30分 準備体操 (ラジオ体操1と2)
     
7時20分 昨日の弥陀ヶ原を歩き 観光新道を下る 雪渓を歩き 
  
稜線を辿り
   
 アップダウンを繰り返し 
     
10時 慶松平を通過(白山禅定道)  こんな階段下りを繰り返すと 六万山ではブナ林が待っていました 
     
14時 下山後 、疲れを癒してくれた白山温泉”永井旅館 ”(同旅館HPより)